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殺戮にいたる病

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我孫子武丸さんの本です。
 
何となく名前だけ聞いた事がある作家さんでしたが、初読み。
SFを好む相方から借りた本なので、いやまさか・・・・こんな展開だとは思いもよらなかったです。
 
久々に度肝を抜かれましたね。
全然作家についての予備知識がなかったこと、ミステリと思って読んでいなかったこと、ミスリードされているという事すらにも気付かず、読みやすい文章に引き込まれて・・・・
 
最後の最後で、「え??」となったあの瞬間。
 
そして冒頭の「エピローグ」を読み返して・・・・え・・・・!まさか・・・!そうだったの?!
 
やっぱりいいですね。どんでん返し系は。
 
考えてみればところどころ「ん?」と思う部分もあった気がする。けど、読み終えてみてもそこまで違和感がないんですよね。見事なほどに。
 
すぐにもう一度読み返してみようかと思ったけれど、これは少し置いて再読する楽しみにとっておこうかと思います。
 
しかし真相を知った後に考えてみると・・・「息子」があまりにも不憫。
 
死体描写は少々グロイかもしれませんが、私は読み慣れているせいか全然大丈夫でした。
ただ、樋口のプライベートな話(元刑事という側面以外の)云々は不要だったのではないかと思ったりもしました。
という訳で、4.5点評価ですが、かなり満足でした。
(4.5点)