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地下街の雨

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麻子は同じ職場で働いていた男と婚約をした。しかし挙式二週間前に突如破談になった。麻子は会社を辞め、ウエイトレスとして再び勤めはじめた。その店に「あの女」がやって来た…。この表題作「地下街の雨」はじめ「決して見えない」「ムクロバラ」「さよなら、キリハラさん」など七つの短篇。どの作品も都会の片隅で夢を信じて生きる人たちを描く、愛と幻想のストーリー。


宮部みゆきさんの本です。
 
表題作の「地下街の雨」にはすっかり騙されてしまいました。でも読後凄くスッキリする終わり方だったのは良かったかも。
「さよなら、キリハラさん」も印象的でした。
 
全体的にちょっとオチが分かりにくいな、という印象。
ブラックユーモア溢れる話であったり、少しばかり不思議な世界感であったり。
 
宮部さんの小説は基本的に読みやすくて外れがない印象でしたが、そういったイメージを覆す斬新な短編集だったと思います。
(3.5点)