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地図のない旅 おいしいコーヒーのいれ方 Secound Season VIII

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誰一人として、勝利くんを罰しようとしなかった。その結果、彼はあそこまで追い詰められたんです—中沢の言葉を反芻しながら、風見鶏のマスターは、自分がかれんの兄であることを花村家に告げに行く。由里子さん、若菜ちゃんもそれぞれのつらい経験を乗り越えようと、一歩ずつ足を前に進める。あのとき以来、時間がとまったままの勝利だったが、急遽オーストラリアから帰国することになり…。


村山由佳さんの「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズ、セカンドシーズン第8弾。
 
セカンドシーズンになってから半分くらいは本編にほとんど関係ないような大筋から逸れている感じになっていた本シリーズ。
もうそろそろ読むのを辞めようか・・・と思いながらも読んでしまうこのシリーズも、終盤に近付いているようです。
 
オーストラリアに逃げたまま、日本に帰ってくることができない勝利。
重苦しい日本に残っている皆さん・・・事が事だけに、どうやって終息させるんですか、村山さん・・・という展開になっていたのですが、セカンドシーズンからはすっかり影の薄くなった中沢が今回良い意味で物語全体の背中を押してくれました。
 
きっかけは何であれ、日本に戻ってくる事になった勝利。
そしてそこに現れたかれん。
 
ラスト数ページが何とも切ないです。
一体どう物語は終息していくのでしょうか?
 
オーストラリア編で全く興味のない周囲の人の話でほぼ一冊終わっているのとか、正直もう読むのを辞めようかと思いましたが、今回は楽しめました。
 
さて、続きはまた来年。
(4点)