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夜の光

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約束は交わさない。別れは引きずらない。大事なのは、自分に課せられた任務を遂行すること。正体を隠しながら送る生活の中、出会う特別な仲間たち。天文部での活動を隠れ蓑に、今日も彼らは夜を駆ける。ゆるい部活、ぬるい顧問、クールな関係。ただ、手に持ったコーヒーだけが熱く、濃い。未来というミッションを胸に、戦場で戦うスパイたちの活躍を描く。オフビートな青春小説。


坂木司さんの本です。
 
個人的に学園ミステリは好きだけど、学園モノの日常ミステリにはかなり好き嫌いがあります。
ハルチカシリーズは好きだけど、古典部シリーズは苦手で・・・みたいな。
 
という訳で、序盤は古典部系か・・・と最後まで読めるか不安を覚えたのですが、いつしかジョーの「ハチミツでも恋人でもないけど」とか、ギィとゲージの掛け合いがいつの間にか好ましく思えるようになっていました。
 
ただ、スパイっていうほど大げさな事情かしら?と思う感じではあるのだけれども、まあそれは10代の学生、高校生ならばこその大きな悩みでもあり、そのうち気にならなくなっていましたね。
 
日常ミステリも交えていて、坂木さんにしてはちょっとミステリが弱過ぎるというか強引かな・・・とは思うものの、それを補う食べ物の美味しそうな描写とか、登場人物の魅力があり、楽しく読む事ができました。
 
あとはもうちょっとあの顧問が絡んでくるのかなあと思ったのですが、意外とあっさりとしていましたねー。
軽めに書かれているけれど、よく考えるとそれって結構ヤバくない?みたいな問題もゴロゴロしていますが、そこは気にしないことにします(笑)
(4点)