パリに来た恋人同士の仲が不穏になって、ついに里美は自分の障害を告白する。いろんな事件に巻き込まれて、ふたりの恋愛はピンチの連続に――
沢村凛さんの本です。
あらすじも読まずに読み始めたので、日常恋愛系の話かしら?と勘違いするくらい意外な方向性でした。
顔を覚える事ができないという障害を持つ彼女の里美を大好きな祐児。
彼女が抱える障害を知らず、態度に誤解をして別れの危機?!と思いきや、まさかの日常ミステリでした。
祐児が謎解き役となって、不可思議な出来ごとに遭遇する度に推理を繰り広げます。
最初そのパターンに馴染めなくて何だか入り込みにくかったのだけど、慣れてきたらそこそこ楽しめました。
しかしどうもこの二人に共感が持てなかったのと、イメージと違っていたのを引きずり過ぎてしまったかなあと思います。
今まで読んできた沢村作品とはまた違った味ではありました。
(3.5点)