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毒を売る女

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夫に性病をうつされ、それが不治の病いと知ったとき、若妻は狂った。大道寺靖子は、秘密を打ち明けていた友人とその家族に対して、次々と鬼気迫る接触をはじめ…(毒を売る女)。“糸ノコとジグザグ”という風変わりな名のカフェ・バー。だが、店名の由来には、戦慄すべき秘密が…(糸ノコとジグザグ)。


島田荘司さんの本です。

 
御手洗潔シリーズの「糸ノコとジグザグ」、吉敷竹史シリーズの「土の殺意」が収録されています。
それだけでも読む価値があるのですが、これまた秀逸な短編集でした。
 
冒頭の「毒を売る女」からぐいぐい惹きこまれるし、「渇いた都市」の冒頭の話とどう繋がってくるのか?というドキドキ感とか、もちろん「糸ノコとジグザグ」も面白かったです。
 
短編というよりショートショート?というような短い話もあって、オチがちょっと難しいのもあったりしたものの、どの話も読んで損はない話ばかりでした。
(4点)