定年を前に人生に倦んでいた男は、自らの前に現れた美しい虎を、神々しいまでに崇高な野生と感じた。閉塞した都市空間において、その生は奇跡であり忘れていた闘いへと彼を誘うのだった。虎がやがて大きな飛翔を見せるとき、彼は人生最大の決断を迫られた。知的ダイナミズムに富んだ、都市寓話の決定版。
島田荘司さんの本です。
うーむ。
なんだか難しい話だった。
島田さんの思想が、いつもの通りといえばそうなのだけど・・・延々繰り返し語られていく感じ。
何とも難しいという感想。
この私はイコール島田さんという感じなので、エッセイのようなそうでないような。
唯一虎が東京を駆け抜けていくのはあり得ない事だけれど想像したら爽快な気分にはなったかな。
しかし後々思い出せないくらい印象に残らなかった小説かもしれない・・・。
(3点)