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源氏物語 紫の結び 一

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帝に特別に愛された薄幸の女性に端を発して物語は進んでいきます。死んだ母に似ているという父の新しい妃に対する思慕。山里で源氏はその妃の面影を持つ少女を垣間見ます。紫の上との出会いでした―


荻原規子さんの本です。
 
源氏物語」を荻原さん流の分かりやすく優しい言葉遣いで訳した本。
全三巻ということですが・・・うーん、この時代の恋物語はよく理解できないかも。
 
源氏物語、って結局光源氏恋物語でしょう?という程度の知識しかなく、紫の上という人と出会い、これ以上なく大事にしようと思いながら、なんでこうもたくさんの女性にふらふら言い寄ってばかりなんですか?
 
類まれなる美貌、知性、品位を備えた美青年だからこそなのか。そういう性分なのか・・・
何とも紫の上が可愛そうというか、この時代の美意識はよくわからなかったです。
 
ただ、源氏物語の訳としては、多分普通のものに比べてだいぶ読みやすく手に取りやすくなっているかと思いますよ。ほかの本を読んだことはないので何とも言えないですが・・・。
 
荻原さんの優しい言葉づかいと、難しい言葉や注釈を省いてシンプルな仕上がりは、これから源氏物語を読んでみたいという人にはぜひおすすめしたいです。
 
私は源氏物語時代に興味を持てなかったのが残念でなりません(苦笑)
 
(3.5点)