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七人の中にいる

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クリスマスイヴを控え、ペンション「春風」に集った七人の客。そんな折、オーナー・晶子のもとに、二十一年前に起きた医者一家虐殺事件の復讐予告が届く。刻々と迫る殺人者の足音を前に、常連客の知られざる一面があらわになっていき…。復讐を心に秘めているのは誰か。葬ったはずの悪夢から、晶子は家族を守ることができるのか。


今邑彩さんの本です。
 
今邑さんの書く小説というのは、なんでこんなに引き込まれるのだろう。
 
第一章からいきなり物語の舞台の情景が描け、自分が小説の中に入ったかのような錯覚。
惨劇がどう繋がっていくのかというドキドキ感。
犯人はいったい誰なのかとハラハラしながら(今回は犯人の目星はつきましたが)読み進めて、読後の満足感といったら!
七人?と思っていたら、そこがヒントになっていましたね。
 
今邑さんが亡くなったというニュースを聞いてとてもショックを受けたのは、もう新作を読むことはできないのだ、という現実です。
まだ読み始めて少ししか読めていませんが、ほぼ外れがない作家さんなので、ぜひとも読破したいと思っています。
本作も面白かったです!
(4点)