大人気「おれのおばさん」シリーズ。札幌を離れて仙台の高校の寮に入った陽介。しかし学園祭の日、大地震が起きる。仙台に留まり復興を担う決意をした陽介は出所した父と再会し…。
佐川光晴さんの「おれのおばさん」シリーズ第三弾。
第一弾の「おれのおばさん」がとても素晴らしかったので、続編が嬉しい第三弾です。
今回は高校に進学し、仙台へと場所を移し、陽介の視点で描かれます。
父親の前科を隠しながら生活していた中で、とある事をきっかけに全校生徒に暴露することになった陽介。
そこからは、どんどん陽介の成長ぶりが描かれていて、微笑ましく思います。
また、高校の級友たちの何と個性豊かで素晴らしいこと！
そこに地震の絡みは必要だったのかは若干微妙なところですが、陽介の成長を見る事ができたのは嬉しい限り。
また、書き下ろしでおばさんの語りで番外編も収録されているので嬉しいです。
続編はあるのでしょうか？
陽介のこれからの更なる成長も楽しみです。
（4.5点）
