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涙流れるままに㊦ 吉敷竹史シリーズ⑮

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警視庁捜査一課刑事・吉敷竹史は、夫の冤罪を主張する老婦人に出会う。その恩田事件とは、昭和33年に盛岡で起きた一家惨殺事件だった。吉敷は単身、再捜査を開始!ところが、盛岡・釧路で対面した関係者はなぜか、別れた妻・通子と因縁の深い人ばかりだった…。日本の冤罪事件に、職を賭した一人の刑事と、元妻の凄絶な過去!奇才が放つ感動巨編。


島田荘司さんの本です。
 
600P強の長大作でした。
通勤時間が短くなってから、本を読む時間があまり取れないため、一週間近く読んでいたのですねえ。
 
通子の半生を語る内容と、冤罪事件を追う吉敷サイドからの話が続きます。
 
通子が、驚くくらいだらしないというか、流され過ぎて酷い有様で、気が滅入りそうになるものの、後半はきちんと持ち直し、成長していく姿が見られます。
それはやはり、ゆき子という子供が出来たお陰なのでしょう。
 
長い長い冤罪事件の真相が明かされ、通子と吉敷、ゆき子が再会するシーンではかなり熱いものがありましたね。
 
これで吉敷シリーズは最後なんでしょうか?
と思ったら、もう一冊出ていたようです。それと、御手洗シリーズも最新作が出るようですね?楽しみ。
 
そして、本作では龍臥亭事件に繋がる前後のシーンも入っており、また龍臥亭事件を読みたくなってしまいました。再読しようかな。
(4点)