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人生の<小さな奇跡>の物語
夫の浮気が原因で離婚する夫婦と、その一人娘。ひょんなことから、「家族解散前の思い出」として〈岡田〉と名乗る男とドライブすることに──


伊坂幸太郎さんの本です。
 
表題作はアンソロジー小説で既に読んでいたのですが、まさかこんな風に繋がっていくとは!
 
久しぶりの伊坂節炸裂!という感じで、読んでいてとてもワクワクしました。
 
ここ最近の伊坂さんの作品は、何処か小難しいというか。回りくどい言い回しがたまに読みにくく感じる事もあったりして、あまり楽しめていなかったんです。
久しぶりに純粋に楽しめる伊坂さんの作品を読んだなあという満足感。
 
裏稼業というか、きな臭い事を仕事としている人間達が出てくるのに、重くなく、何となく憎めないキャラクター達が沢山出て来て。
特に岡田と溝口さんのコンビがとても良い。
 
最後のメールは果たして岡田なのか?焼き肉屋なのか?!
 
凄く気になる・・・!けど、そこを明かさない所がまた面白さのポイントでもあります。
タイトルもとても良いですよね。読んでいてとても楽しかったです。
 
そういえば死神の精度の続編が出るようで楽しみ。
(4.5点)