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スタート!

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映画製作は綺麗事では出来ない。莫大なカネがかかる。口を出したがるヤツも多い。スケジュールはしじゅう変更になるし、実力のある俳優にはクセがある。さらに、何者かの妨害も入れば、事件も起こる。監督は、気難し屋の完璧主義者で、しかも、半死半生の老いぼれだ。それでも、今、撮り上がりつつある作品が、物凄い傑作になることは、誰も、まったく疑っていなかった。頑固一徹な天才監督と軽薄で無能なプロデューサー。軽薄な二枚目スターとスキャンダルまみれのアイドル。デビュー作にして大ヒット作『さよならドビュッシー』の映画化を控える著者が、しがらみをモノともせずに、本気で映画業界のリアルに迫る、熱血モノ作りエンタテインメント。


中山七里さんの本です。
 
読み終えて皆さんの感想を見るまでまるで気付かなかったのですが、「災厄の季節」って何か聞いた事があるな、と思っていたら・・・「連続殺人鬼カエル男」の事だったのか・・・!
言われてみれば確かに・・・!
 
深作欣二監督を思わせる映画界の巨匠と、その映画に携わるスタッフや俳優達。
一見映画の話なのか?中山さんにしては珍しい!と思って読んでいたら、しっかり事件も起こり、最後にどんでん返しも待っていました。
 
いかにもフ○テレビを意識したような、テレビ局の売上第一主義と、とことんまで命を注いで映画を作ろうとする人間と。
最近はそこそこ視聴率が取れたドラマを映画化するというパターンが乱立し過ぎて、映画単体の作品は凄く少なくなってきた気がしますね。
大森監督の「災厄の季節」、見てみたくなりました。
(4点)