No-music.No-life

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碧空のカノン 航空自衛隊航空中央音楽隊ノート

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種明かしは、コンサートで!
個性派揃いの音楽隊員たちは、謎も不協和音も調和します!

航空自衛隊航空中央音楽隊の「ふれあいコンサート」を控えて、隊員・佳音が担当するアルトサックスのパートの楽譜が楽譜庫から紛失していた。いったい、どこに消えたのか?


福田和代さんの本です。
 
新聞広告欄で目にして気になっていた作品でした。
単純に、航空自衛隊の音楽隊の話、と思って読んでいたら、謎解きミステリと融合した話でびっくり。
 
自衛隊を舞台にした小説といえば、やはり有川浩さんを思い浮かべてしまいますが、どうしても有川さんに比べるとインパクトが薄い。
主人公がちょっと苦手なタイプだと言う事もあり、面白いと思う部分といまいち楽しめていない部分があって、期待ほどは楽しめなかったかも。
 
ただ、主人公に思いを寄せながら、当の本人には全く気付いてもらえないのに、隊の皆にはもろバレしている渡会が不憫でした(笑)でも一番この短い章が面白かったです。
 
自衛隊を舞台にしている割には自衛隊っぽい描写が少なかったり、音楽隊という世間にはあまり馴染みがないものなので、もっと掘り下げて書いてほしかったかなあ。
日常ミステリ要素を入れているせいで、今一つ中途半端な感じでした。
 
個人的に少々文章が読みにくかったように思いました。
(3.5点)