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太陽は動かない

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新油田開発利権争いの渦中で起きた射殺事件。AN通信の鷹野一彦は、部下の田岡と共に、その背後関係を探っていた。産業スパイ――目的は、いち早く機密情報を手に入れ高値で売り飛ばすこと。商売敵のデイビッド・キムと、謎の美女AYAKOが暗躍し、ウイグルの反政府組織による爆破計画の噂もあるなか、田岡が何者かに拉致された……。いったい何が起きているのか。陰で糸引く黒幕の正体は?
暗闇の中を、本能のままに猛スピードで疾走するスパイ、謎の女、政治家、大学教授、電機メーカー取締役、銀行頭取……。それぞれの思惑が水面下で絡み合う、目に見えない攻防戦。謀略、誘惑、疑念、野心、裏切り、そして迫るタイムリミット――。
未来を牛耳り、巨万の富を得るのは、誰なのか? そして物語は、さらにノンストップ・アクション急展開!!


吉田修一さんの本です。
 
吉田さんってこういう作品も書かれるのだなあという素直な驚き。
ハードボイルド小説のような。国や企業や政治を巻き込んでの騙し騙されな怒涛の展開。
誰が敵で誰が味方なのか?
こいつは裏切り者なのか?それとも??
 
登場人物が沢山出てくるので(人物紹介はあるが)、なかなか理解するまでに時間はかかります。
内容も難しかったりするのですが、それでも何か惹きつけられるものがありました。
 
ページ数も多く、かなり分厚い一冊。
いつもの吉田修一とは違った作品を読む事ができました。
(4点)