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午前零時のサンドリヨン(文庫版)

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酉乃初、普通の高校1年生。だけど実は……、レストラン・バー『サンドリヨン』でマジシャンとして活躍する彼女が遭遇した出来事を解き明かす。


相沢沙呼さんの本です。
 
ハードカバーで初めて読んで、文庫が出たら買おうと決めていました。
まず表紙が可愛い!
加藤木さんのイラストがとっても可愛く、酉乃のイメージにぴったり。
 
日常ミステリでありながら、人間関係のドロドロした部分も盛り込み、平和で終わらないストーリ展開もメリハリがあって楽しめます。
マジックのシーンは目に浮かぶようで楽しく、そんなマジックを披露する酉乃の笑顔が眩しくてとても可愛い。
 
私はあまり主人公の須川君が好きではないのですが(笑)、何でこの男の子の周りには美人で個性豊かな女の子が集まってくるのかしら?
 
ポチというあだ名も相まって、どうも頼りなく子供っぽい印象を受けるのだけど、最後の最後で男らしさを見せてくれますね。
それにしても、あんな可愛い酉乃に嫉妬されるなんて羨まし過ぎるぞ主人公!
 
相沢さんが最近男性作家であると知り、本当に驚きました。
太もも描写が特徴的なので(笑)、「あー男性作家かも」と思えるのですが、女子同士のドロドロや面倒くささが凄く上手く描かれているのが凄いですよ。男性作家の描く女子は非現実的なものが多いから。
 
という訳で、今回もとても楽しめました。
ハードカバー版とカバーイラストのバージョンが異なっているのもお得な気分になりますね。
(4.5点)