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夜の国のクーパー

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この国は戦争に負けたのだそうだ。占領軍の先発隊がやってきて、町の人間はそわそわ、おどおどしている。はるか昔にも鉄国に負けたらしいけれど、戦争に負けるのがどういうことなのか、町の人間は経験がないからわからない。人間より寿命が短いのだから、猫の僕だって当然わからない――。


伊坂幸太郎さんの本です。
 
前半3分の1くらいは、この物語の舞台となっている場所を想像することが難しいというか、イメージが湧きにくくてなかなか入っていけませんでした。
 
猫を主軸にしたストーリー展開の話は大抵外れはないのですが・・・今回もちょっと自分好みの伊坂作品とは違っていたかな。
 
真相に辿り着いた後の意外な事実にはびっくりしたものの、奥さんに浮気された夫がどうこの国との争い事を解決に導いてくれるのかな?と期待させておいて、案外絡みが少なかったのも残念。
 
猫の描写はとても可愛く、猫好きにはたまらないかもしれません。
 
それにしても最近の伊坂作品はなんというか、くどくなり過ぎてページ数が多い、というか・・・・ちょっと読むのが大変なものが多いかも。
過去作品が好き、という人には合わないかもしれません。
(4点)