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夏休みの拡大図

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大学生の百合香は、親友・ちとせの引越しを手伝いながらこっそりと探していた。卒業式の日に消えた、片想い相手の第二ボタンを。それは、胸の奥にずっとしまっていた謎を解く鍵なのだ。しかし、見つかったのは、小学一年生の時に教室を騒然とさせた「花瓶の事件」の犯人の写真。その謎を語ると、ちとせが魔法のように解いてしまい……!? やさしく鮮やかに、学生時代の数々の謎ときらめきを描き出す、青春ミステリーの傑作。


小島達矢さんの本です。
 
タイトルと表紙から青春小説かなあと勝手に想像していたら全然違いました。
友人のちとせの家(部屋・店)から出る事なく、過去の数々の謎を安楽椅子探偵よろしくちとせが解き明かしていく日常ミステリ系。
 
胸は大きいけど推理力がなくやる事なす事空回り気味の主人公百合香が、過去にしてきたことが全て裏目に出ていた事だと解き明かされていくのはちょっと不憫でした。
 
個性的なキャラクターである木嶋がもうちょっと話に絡んでも良かったのでは?と思いつつ、そこそこ楽しんで読む事ができました。
 
初読みの作家さんですが、デビュー作の評判が良いようなので読んでみたいなあ。
それにしてもこの作家さん、私より年下でした。
というか、私ももう若くないのだなあと思ったり(笑)
 
(4点)