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三匹のおっさん ふたたび

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剣道の達人・キヨ、柔道の達人・シゲ、機械をいじらせたら右に出る者なしのノリ。「還暦ぐらいでジジイの箱に蹴り込まれてたまるか!」と、ご近所の悪を斬るあの三人が帰ってきた! 書店万引き、不法投棄、お祭りの資金繰りなど、日本中に転がっている、身近だからこそ厄介な問題に、今回も三匹が立ち上がる。ノリのお見合い話や、息子世代の活躍、キヨの孫・祐希とノリの娘・早苗の初々しいラブ要素も見逃せない。


有川浩さんの本です。
 
待っていました三匹のおっさん、ふたたびです。
シリーズ化したら嬉しいなあと思っていましたが、とうとう続編が。
 
と言いつつ、読んでから大分経ってしまったせいか、「面白かった」という印象だけが強く残っていて、どういう話だったか忘れてしまっていました。
 
読んでいるうちに思い出したものの、祐希の母親がどういう人だったかなどは未だに思い出せない。。
 
面白かったのだけど、気持ち的な問題かな?
今回は前回ほど楽しめなかった気がします。
 
ご近所トラブル、というか日常にありふれた問題を取り上げているのですが、それがまた、あるある・・・と納得してしまうからやりきれない。
 
非常識な親の教育、悪い事だという自覚のない子供、マナーのなっていない高齢者、地域社会の結びつきの弱さ――悲しいけれど、身近に何処にでも転がっているような、今時の問題が読んでいて何とも世知辛い気分になって、気が滅入ってしまいました。
 
世の中、三匹のおっさん達みたいな人がいてくれたらいいのに。
それでも、あまりにも世に問題がはびこり過ぎていて、三匹だけじゃ足りないかもね。
あと、今は三匹は元気だけど、数年したら若い頃みたいにはいかなくなるんじゃないかなあ。若者達に仕返しされたらどうなっちゃうのかしら?とか不安になって前ほど楽しめず。
 
でも、好きなシリーズですよ。
 
同時収録の「植物図鑑」のスピンオフはさらりと読めて読後感も良く、面白かったです。
(4点)