痒み止め薬「王疹膏」を売り出し中の瓶屋の主人、新兵衛が斬り殺された。本所深川の“ぼんくら”同心・井筒平四郎は、将来を期待される同心・間島信之輔(残念ながら醜男)と調べに乗り出す。その斬り口は、少し前にあがった身元不明の亡骸と同じだった。両者をつなぐ、隠され続けた二十年前の罪。さらなる亡骸…。瓶屋に遺された美しすぎる母娘は事件の鍵を握るのか。大人気“ぼんくら”シリーズ第三弾。あの愉快な仲間たちを存分に使い、前代未聞の構成で著者が挑む新境地。
宮部みゆきさんの「ぼんくら」シリーズ第三弾。
これ、文庫とハードカバー版が同時刊行だったのですね。
大好きなシリーズでもあり、ずっと読みたいと思っていました。
ようやく図書館で借りることができたものの、下巻はまだ手元にない・・・真相が知りたいしもどかしいし!
いつ下巻が読めるのかなあ。
何を隠そう、この「ぼんくら」シリーズ。
私が初めて時代小説を読むきっかけになった作品でした。
ひょんなことから「いらなかったら古本屋さんに売ってしまって良いよ」と言われて知人から譲ってもらった本の中にあったもので、宮部みゆきのだから読んでみるかと手に取ったら、物凄く面白い!
時代小説の苦手意識なんぞ吹っ飛んでしまいました。
また、先日「ばんば憑き」でおでこが出てきたりしたので、久々におでこをはじめ弓ノ助や平四郎の活躍を読む事ができてとても嬉しいです。
上巻も分厚くてなかなか読み終わらなかったですが、面白いのでそんなの気にならないくらいでした。
小説はやたら美男美女が登場することが多いですが、性格もよくて頭も良くて強いのに、顔は・・・という信之輔の恋の行方は、何だか波乱の予感。
早く下巻が読みたいです!
(4.5点)