「どこかの誰かが、この鳥を必要としている」――誰よりも小説を愛し、誰よりも小説に愛される芸人、太田光がついに作家デビュー!
舞台芸人の一瞬の輝きを一羽の鳥に託した表題作ほか、
父との不和に悩む娘やイジメにあう男子高校生の葛藤から、
人類の行く末、そして神の意志までを、
持てる芸のすべてを注いで描き尽くした《希望の書》。
どんなに頑張っても小説家デビューをすることが叶わない人が五万といるだろうけど、芸能人はあっさりと本を出す事ができる。
したがって、あまり芸能人が書く小説は好きではない。
読む本がないので何となく借りてみた一冊。
読んでみて、悪くはないけど自分の好みではないなという感じでした。
ただ、作品にさりげなく盛られる抽象的な批判や毒が私好み。
特に「AだかKだかBだかの、メディア選抜メンバアを決める~」という一節にはニヤリとしました。
元々SFとかファンタジーとか外国が舞台、外国人が主人公の話が苦手なので、良いなと思ったのはほとんどそれ以外の作品でした。
処女作ということもあり、ちょっと文章が読みにくかったのもありますけど、好きな人は好きな作品ではないかと思いました。
ただ、自分の好みではないので機会がないと今後は読む事はなさそうです。
(3.5点)