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とっさの方言

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北海道から沖縄まで、全国47都道府県の方言が大集合。
全国各地にこんな面白い日本語があった!
人気作家64名が競演する、とびきりのエッセイ集。

静岡では上司が「おれっち」と言い、京都では「あしあらい」に誘われる。群馬のバーで「そろそろ行ってみます?」と言われたら――方言と思わずに使っていたというおかしなエピソード、故郷への想いが溢れるお国言葉自慢、なつかしい子ども時代の思い出など、人気作家64名による、かつてない方言エッセイ集。方言の専門家によるコラムも収録!


小路幸也さん、大崎善生さん他、64名の作家・有名人が方言に対してのエッセイを書いたものが一冊にまとまりました。
 
辻村深月さんの山梨県の方言の話は、「ネオカル日和」で既に読んでいたものでした。
 
わー!もう驚いたし、面白かったし。
 
特に私、茨城生まれ茨城育ちなのですが、栃木県に近い所に生まれたせいで、作中の茨城弁に全然共感が持てなかったんですよ。
 
「ごちゃっぺ」なんて、私の近辺で言っている人はいなかったです。
中学生の時に県内の町から赴任してきた先生が使っていて、「ごちゃっぺって何?」と話していたくらい。
 
むしろ梨屋アリエさんがの栃木の方言の方がうんうん頷きながら読んでいました。
 
そうそう、大丈夫を「大事?」と言うのですよ。
これが方言と知ったのは、中学生の時。
他地方から赴任した先生が、生徒に「大事?」と言われて何が大事なんだろう?と思ったというエピソードを聞いて、これは方言だったのか!とショックを受けた記憶があります。
意識的に使わなくなったのですが、例えば後ろの事を「裏」と言うし、洗濯ものを「こんどいて」と母がよく言っている(←これも方言だったなんて!)。
 
あとはもう直すのも難しい、語尾尻あがりはやはり茨城県特有の訛りだと思います。
「あの人鈍ってるよねー」と言っている友人が、既に語尾上がりになっていたり。私も鈍っていると思われているのではないかと、ビクビクしています。
 
一般的に、北関東(特に茨城・栃木)は訛りをバカにされるイメージが強いです。
 
東北弁や九州弁、関西弁など、訛りがふっと出てきたところが可愛いと思いますけど、茨城弁って・・・。
 
「~だっぺよー!(←語尾上がり)」の何が可愛いというのか・・・。
私は昔、かなり自分好みのイケメン君と付き合っている事がありましたが、唯一の欠点が物凄い鈍っていた事でした。黙っていれば完璧なのに・・・と密かに思っていました。ごめん。
 
日本全国の色々な方言。
一般的な言葉とまったく同じ言葉の場合、絶対勘違いされて相手を怒らせてしまうこともありそう。
 
非常に興味深く、面白く読めました。
マキメ氏のエピソードは笑いました(笑)
 
好きな作家、一度は本を読んだことのある作家、著名人など幅広い方々のエピソードが面白いです。
意外と楽しめたので、一度読んでみてはいかがでしょう。
 
(4.5点)