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あの頃の誰か

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メッシー、アッシー、ミツグ君、長方形の箱のような携帯電話、クリスマスイブのホテル争奪戦。あの頃、誰もが騒がしくも華やかな好景気に躍っていました。時が経ち、歳を取った今こそ振り返ってみませんか。東野圭吾が多彩な技巧を駆使して描く、あなただったかもしれれない誰かの物語。名作『秘密』の原型となった「さよなら『お父さん』」ほか全8篇収録。


東野圭吾さんの本です。
 
「わけあり物件」ばかりを集めた短編集。
わけありと言いつつ、個人的にはなかなか楽しめました。
 
バブルの頃、生きていたはずなのですがあまり記憶がないのです。
貧乏だったからバブルも何も関係なかったのかなあ。
 
そんなバブル時代をテーマにしているのは最初の一作のみ。
シャレードがいっぱい」は、先日東野圭吾ミステリーズでドラマ化されていましたね。
久しぶりに安藤政信の姿を見る事ができるとあって、見ちゃいました。
 
相変わらずの安藤君の格好良さでしたが、コミカルな仕上がりになっていたのが少し残念で。
少々原作とは設定が変わっていましたが、骨組みは一緒でしたね。
 
「レイコと玲子」「二十年目の約束」が面白かったです。
また「秘密」の原型となった「さよなら『お父さん』」も収録されていて興味深かったです。
 
どれもさらりと読めてなかなか面白いので、オススメです。
 
それにしても、駄作と言い切る作品がこの完成度って・・・ますます東野さんの凄さを魅せつけられました。
 
(4点)