No-music.No-life

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うふふな日々

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「夏の盛り、わたしはついに一大決心をしました」
「仕事を終えてふと窓の外を見やると、それは、見知らぬ異界でした」
「恐ろしい事件が起こりました。悲劇、惨劇、あまりに痛ましい事件です」

初夏には蛍が飛び交う緑豊かな岡山県に暮らす著者。その日常は、平凡で何もないもののはずが……。ずっこけまくりで、妄想いっぱいな日々のあれこれをユーモアたっぷりに綴ったエッセイ集。
思わず笑みがこぼれ、読むだけで元気があふれてくること請け合いです。


あさのあつこさんのエッセイ本。
あー私はやっぱりエッセイが苦手だわ、と改めて思いました。
 
あさのさんの小説の中で一番近いノリは、「THE MANZAI」の最終巻でしょうか。
MANZAIを読んでいる人なら分かると思いますが、ボケツッコミが入ったテンポ良いコミカルな語り口を思い浮かべてもらえると分かりやすいかと。
 
なんてことはない平々凡々なあさのさんの日常をコミカルに描いたエッセイ。
ただ、本題に入る前に字数制限に引っ掛かり、次回に持ち越し・・・という展開が何度も続くので「またですか?!」と思ってしまうかも。
第三章はちょっとばかし真面目なあさのさん。
あさのさんが小説を書きたいとずっと昔から思い続けてきて、それが実現したきっかけ。歳を重ねる毎に変わって行く考え方などなど。
 
妄想大好き少女だったあさのさん、現在出されている多種多様なジャンル、沢山の作品を思い起こしてみると、あさのワールドは妄想から生まれたのかなあとしみじみ思えて何だか嬉しくなりました。
(3.5点)