レベル7まで行ったら戻れない―。謎の言葉を残して失踪した女子高生。記憶を全て失って目覚めた若い男女の腕に浮かび上がった「Level7」の文字。少女の行方を探すカウンセラーと自分たちが何者なのかを調べる二人。二つの追跡行はやがて交錯し、思いもかけない凶悪な殺人事件へと導いていく。ツイストに次ぐツイスト、緊迫の四日間。
宮部みゆきさんの本です。
先日この作品がドラマ化され、放送されましたね。
原作を読んで大分経過していたのですっかりストーリーを失念。
再読しようと思っていたのですが、手元に読む本がなくなったので読む事に。
圧倒的な分厚さに慄きながら、一度読み始めてしまうとすいすい読めます。
大分ドラマ版とは内容が違っていましたが・・・。
記憶をなくした若い男女から描いた話しと、友人である女子高生の失踪をきっかけに彼女を追う事になった親子側から見た話しが少しずつ交差し始めていきます。
個人的に、悦子の娘・ゆかりが良いです。
小学生らしからぬ演技力、ちゃっかりしたところがまたとても魅力的。
悦子の父の茶目っ気も素敵!
真相は結構シリアスな展開だったりしますが、ぐいぐい引きこまれました。
宮部さんの描くストーリーは、言葉表現の一つをとっても描写が丁寧で温かみがあって好きです。
(4点)