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求愛

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フリーランスの翻訳者・弘美は、自殺とみられた親友の死の真相をつきとめたことをきっかけに、探偵事務所の調査員となる。自殺願望の女子中学生、浮気疑惑のエリート医師夫人、砂場に生ゴミを埋める主婦…。ささやかな毎日を懸命に生きる女たちと関わって、弘美自身が掴んだ人生の真実とは…!?深い感動を呼ぶサスペンス・ミステリー。


柴田よしきさんの本です。
 
一つ一つの章毎に一応物語は完結するようになっているのですが、登場人物は同じで話が連続していく形の作品。
 
1つ目と2つ目に、友人が殺されてしまうという展開が続いたので、これはもしや最後までこの展開なの?!と不安になりましたが、ひょんなことから友人を死に至らしめた探偵事務所を突き止めるべく、自身も探偵事務所の調査員となり、浮気調査や護衛・ご近所トラブルの解明など、様々な案件をこなしていきます。
 
そこで見えてきたのは、人間の表の顔と裏の顔。
浮気しそうもない人が平気で浮気をしていたり、一見何でもないような人が事件を起こしたりする。
 
特に、前半の復讐の連鎖には悲しさすら覚えました。
この作品、シリーズにできそうだけど、特にシリーズにはなっていないのかな?
 
梶本が最後まで謎キャラだったので、抱えているものが分からず終わってしまったのはちょっと残念。
(4点)