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よろず占い処 陰陽屋の恋のろい

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王子稲荷のふもとの商店街、ホストあがりのイケメン毒舌陰陽師が営む占いの店「陰陽屋」は今日も細々営業中。ある日かけこんできたのは、アルバイトの妖狐高校生瞬太のクラスメイト。文化祭の演劇でのヒロイン役を狙って争う女子二人からの依頼は、不穏な雰囲気で…。呪詛や晴れ乞い、離婚の調停、素人手相占い指導まで、よろず占い処に依頼人の訪問は絶えず。瞬太の恋の行方、祥明対いわくつきの母との攻防戦も気になる、大好評シリーズ第三巻。


天野頌子さんの「陰陽屋」シリーズ。
 
元ホストのイケメン陰陽師の祥明と、キツネ耳高校生の凸凹コンビ?!が織りなすコミカルなシリーズ。
久しぶりに読んだので、若干内容を忘れていたものの、登場人物の個性の強さに読んでいるうちに思い出してきました。
 
今回は、瞬太の学校で行われる文化祭に向けて、にわかに慌ただしくなっていく高校生活が中心に描かれています。
ということで、必然的に祥明の出番は少なめであまり目立たないのですが、少ししか登場しないのに物凄いインパクトと、引っかきまわしてくれる台風のような祥明のお母さんの存在感!
息子大好きな母故に、女の子だけではなく可愛がられているキツネ君の存在すらうとましく思ってしまうなんて!
 
瞬太が目上の人にもタメ口なところと、中学生にしか見えない子供っぽさ(無邪気さ)に少し違和感を覚えつつも、周囲の人間の優しさ、器の広さが際立ち、ほっとした気分になりますね。
 
瞬太の片思いの相手、三井さんとの関係も少しずつだけど縮まってきているかな?
 
まだ続きそうな展開なので、次作を楽しみにしておきましょう。
 
(4点)