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一年四組の窓から

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井嶋杏里は、中学一年の夏に引っ越すことになった。場所は亡き父の実家で祖母が一人暮らす町・芦藁。私立中学からの転校で、なじめない中学の校舎の中、ふと、使われなくなった教室『1‐4』に入った杏里は、市居一真と出会う。杏里の姿をみとめた一真は彼女に絵のモデルになって欲しいと強く思い始めて…。杏里、一真、それぞれの家族や友達との関係、そして二人の友情と成長を描く、あさのあつこ最新作。


あさのあつこさんの本です。
 
「14歳のシーズン」に続いて、このシリーズからの敢行。
読みやすいけれど、悪いく言えばいつもと同じような、という印象。
 
悪くはないんだけど、パターンや設定が似通っている気がします。
 
杏里の素直で可愛らしい所には共感を覚えたのですが、転校前の学校での友達との関係は結局どうなったのかな?
杏里から、一真の話が中心という感じに自然とシフトしていってしまって、色々な事が中途半端に終わってしまったような。
ページ数も少ないし、中学生向けに書かれている本だから仕方ないのかな?
でも、もう少しページ数を増やして、描ききれなかった細部の設定まで、きちんと描いて終わりにしてほしかったかも。
 
イラストは可愛いのですが、やはり少々手に取りにくいのも難点ですかね。
可もなく不可もなく、という作品でありました。
読みやすいのは良いんですけどね。
(3.5点)