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クリスマス・ストーリーズ

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心に安らぎをお届けする、クリスマスを巡る6つのストーリー。今年のクリスマスも、あなたにとって幸せな一日にでありますように。


なんと時期外れな(笑)とお思いでしょうが、手元に読む本がなくて何かないかと図書館を物色していた所、島本理生さんの名前を見つけて借りてみました。
 
蓮見圭一
 
どうでもいいですが、クリスマスでも何でもない時期に手にするにしては、キラッキラし過ぎて目がちかちかする装丁です(笑)
多分だけど、盛田さん以外の作品は何かしらで読んだ事がある作家さんかと思います。
奥田さん、角田さん、島本さんは言わずもがなだけど、他二人はアンソロジーなんかで何度かあったような。
 
うーん、悪くはないのだが・・・大人のクリスマス、と言った感じでしょうか。
残念だったのが、恋愛の中でも「不倫」を描いたものが大多数だったこと。
 
その中で奥田さんと角田さんの作品は群を抜いて良かったですね。特に角田さん。
 
奥田さんは、こういった「クリスマス」をテーマにしたアンソロジーの中で、安易に思いつかないだろうな、という視点から捉えている個性的な作品だと思います。
まだ子供を持った事がない私には分からない部分もあるとは言え、女の子の親になったらきっといつかはこういう時がくるのだろうなあと想像を膨らませてしまいました。
 
角田さんの話は「離婚」の話でしたが、何だか良い後味が残る深い作品でした。
島本さんも途中までは良かったのだけど、やはり良い人そうに見せかけて実は・・・なタイプのいつものパターンが出てきて残念でした。
 
さらっと読めるのですが、クリスマスのうきうき感にはちょっと合わないかもしれないですね。
アンソロジーって、本当に当たり外れが大きいなあ。