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マツリカ・マジョルカ

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柴山祐希。学校に居場所を見つけられず、友だちもなく、冴えない学園生活をやり過ごす高校1年生。そんな彼の毎日が、学校近くの廃墟に住む女子高生マツリカとの出会いで一変した。「柴犬」と呼ばれパシリ扱いされる憤りと、クールな色香に昂る男子的モヤモヤ感との狭間で揺れながら、学園の謎を解明するために奔走する祐希。そうして彼の中で何かが変わり始めたとき、自らの秘密も明らかになる出来事が起こり?やみつき必至!学園ミステリ連作。


相沢沙呼さんの待望の最新刊。
 
タイトルを聞いた時に、「マジョリカマジョルカ」みたい!と思って気になっていたものでした。
期待が大きかったせいか、主人公のネガティブぶりというか、自信のなさに少々苛々してしまって、中盤までは今一つつかめなかったのですが、主人公がなぜこんなにマイナス思考なのか、という理由が発覚した最後の章で、ようやく全容が見えてきた気がしました。
 
私はずっと相沢さんは女性だと思っていましたが、何と男性なのですね!
だからこんなに女子にあらぬ妄想を抱く健全な男子高校生を描くのが上手いのか(笑)
 
「どんな角度からでも覗くことのできない不思議な構造のプリーツ」スカートを履く、魅惑的なマツリカがエロティックで、女子の私までドキドキ。
個人的には酉之初シリーズの初に萌えてしまった私ですが、また違った形でマツリカも魅力的ではありました。
 
ただ難を言うならば、完全に前シリーズと構造や設定が似通っている点。
悪くないのですが、これが続いてしまうと少々飽きてしまう人もいる可能性はあるかもしれませんね。
 
とはいえ、最近個人的に非常に注目している作家さんなので、今後の作品が楽しみです!