No-music.No-life

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大盛りワックス虫ボトル

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無気力で存在感の薄い江藤公平。ある日、目の前に突然現れた小さな虫みたいな生き物は公平に、「ひとを1000回笑わせろ」と命令する。いったいなぜ?それまで接点のなかった中2男子3人は、それぞれの理由から、トリオを組んで文化祭のお笑いステージに挑む。


魚住直子さんの本です。
 
わ!面白かった(笑)
ヤングアダルト向け小説はページ数も少なめで文字も大きくて読みやすいのですが、あまりにもあっさりと読み終わってしまって物足りないと思ったほどでした。
 
主人公の影の薄さ――何処か共感できるなと思ったら、それもそのはず。
小学校6年間学校が同じクラスメイトから、同じ小学校だと思われていなかったという(!)存在感の薄さ。
 
私も高校時代にクラスの男子に存在を認知されていなかったという経験者なので、多いに共感しながら読んでおりました。
 
突然もやしみたいな、落書きみたいなのっぺりとした虫のような生き物から、「人を1000回笑わせろ」と命令され、止むをえず人の笑いを取るために行動せざるを得なくなった不運な主人公。
 
ひょんなことから、終わりトリオの結成することになった主人公と一緒にお笑いをすることになった、他の二人の個性豊かなキャラクターも凄い良い!
 
お笑いのネタを読んでいると、思わずクスリと笑ってしまいました。
 
挿絵も入っているので、読書が苦手な人も読みやすいかと思います。
癖のない読みやすい魚住さんの文章もとても読みやすい。
 
面白かったです!