No-music.No-life

ヤフーblogから移行しました。

要介護探偵の事件簿

イメージ 1
 
22万部突破、俳優・妻夫木聡さんも絶賛『さよならドビュッシー』に登場した玄太郎おじいちゃんが主人公になって大活躍! 脳梗塞のため車椅子に乗った大手不動産会社社長の香月玄太郎。彼が所有する土地の家から死体が見つかった。完全密室の状況であり、捜査は暗礁に乗り上げてしまう。警察が頼りにならないと感じた玄太郎は、介護者のみち子を巻き込んで犯人探しに乗り出す! ほか、高齢者ばかりを狙う通り魔の謎や、銀行強盗犯との対決など、要介護探偵の名推理が冴え渡る連作短編集。


中山七里さんの本です。
 
なるほど!
最後の章で、岬洋介先生が出てきた時にようやく気付きました。
「さよならドビュッシー」のあのおじいちゃんだったのですね!
しかもちゃんとドビュッシーのプロローグに続いている終わり方!
ようやく最後の最後に楽しめた気がします。
 
そうです。
この最後の章に辿り着くまで、なかなか読み終わらない、ページをめくる手が進まないとかなり苦労してしまいました。
中山さん、今までの作品はほとんど外れがないだけに、かなり期待して読み始めたせいもあるかもしれません。
タイトルの粋な感じも興味をそそりましたし。
 
何だろうなあ。
玄太郎じいちゃんのキャラクターが好きになれなかったのと、ヘルパーのみち子さんの立ち位置もどうも中途半端で。。
 
いつもの中山さんの作品とは違い(殺人やら事件やらはやはり起こるのですが)、全体的に明るめの話なのも少々面食らってしまった要因かも。
 
ただ、「さよならドビュッシー」が好きな人は読んでみても良いと思います。
最終章は特にオススメ。
このままでは3点評価かも・・・と思っていたのですが、岬先生が出てきて嬉しくなったので、+.0.5点。
 
それにしても、こんなスーパーおじいちゃん(車椅子であんな俊敏に動けるの?!)がいたら、怖いかも(笑)