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ロートケプシェン、こっちにおいで

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やっと酉乃の本心を受け止める事ができたと思ったクリスマスのあの日。勢いと雰囲気の力を借りて告白した僕
は、なんと彼女の返事はおろか、連絡先さえ聞き忘れたまま冬休みに突入してしまった。もしかして迷惑だった?悶々と過ごす僕に、新年早々織田さんたちからのカラオケの誘いがかかる。そこで起こったちょっとした事件の謎を解くべく、僕は『サンドリヨン』へと向かうが…。バレンタインチョコをめぐる事件をはじめ、学園内外で巻き起こる謎をセンシティブに描く、マジシャン・酉乃初の事件簿、第二幕。


相沢沙呼さんの本です。
 
前作、「午前零時のサンドリヨン」がとても良かったのだけど、嬉しい続編第二弾!
 
ああー!もう何なの?!この初の可愛さは!!
身もだえしてしまいそうなほど、可愛いです!!
 
今回は、ミステリとしても完全に騙されました。
そして、未だにいまいち理解できていないくらい、ミスリードされちゃってるんですよ。
もう一回読み直したいし、むしろ誰かネタバレ解説してくれないかしら!?
 
第一弾を読んだのが少し前なので、細かい設定を忘れてしまっていたのが少々残念なのと、理解力がなくてどんでん返しをきちんと理解できていないという自分自身が残念です(苦笑)
 
それにしても、とにかく相沢さんの文章から滲みでる温かみ。
そして登場人物のどれもが愛らしくて、体温が感じられるキャラクターなんですよね。
 
特に主人公のポチこと須川君と、マジシャンを目指す酉乃初とのいじらしいくらいに進展しない恋模様。
初は清楚な美人なのに、極端に人と接する事が苦手で、それでいて寂しがり屋。
須川君には時々いつも見せない表情を見せてくれるけれど、告白の答えをもらうどころか、連絡先すら聞けていない須川君のチキンっぷりに、読者は「もー!何やってるのー!」とプンスカ怒ってしまうことでしょう。
 
だって初、絶対須川君のこと・・・いやいや、野暮な事は言えませんが、もうちょっと須川君、頑張ってよー。
と思いながら、ラスト1Pでニヤリ。
須川君、よくやった!!
 
という訳で、恋模様は亀の歩みの如く進展しませんが、初が少しずつ周りの人と溶け込めるようになってきて、読んでいる私としてもほっと胸をなでおろしました。
 
このシリーズ、続きそうな予感!
というか、続編希望!もっと読みたい!
 
1983年生まれの相沢さん、同い年なんですね!!
更に親近感を抱きながら、続編に期待しようと思います。