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おれたちの青空

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父親が服役中の陽介、虐待の記憶に苦しむスポーツ万能の卓也。札幌の児童養護施設「魴〓舎(ほうぼうしゃ)」に暮らす仲間も高校受験を控え、悩める時期を迎えている。ある大雪の朝、卓也は「家出」を敢行するが…(「小石のように」)他全3篇。高校進学への迷いと未来への希望―陽介と卓也に旅立ちの時が来た。第26回坪田譲治文学賞受賞作『おれのおばさん』に続く感動の青春小説。


佐川光晴さんの本です。

「おれのおばさん」の続編。
三つの中短編が収録され、おばさん、おれこと陽介、陽介と同じ施設に住む卓也の三人の語りで物語は進みます。

前作が陽介側の視点から展開していたので、その後の話と別の人物から見た物語が語られ興味深かったです。

前作がとにかくとても良かったので楽しみにしていた続編なのですが、読んでから時間が経っているせいか…内容を忘れてしまっていて。。
最初、なかなか話に入っていけなかったのですが、おばさんの語りの章から、いつの間にか引き込まれていました。

皆で手打ちラーメンを作ってる場面が一番良かったなあ。

高校生編はさすがにもうないのかな?
「おれのおばさん」を未読の方は、ぜひそちらを読んでから本作を手に取ってください。
オススメです。