言葉は指先から泡立つソーダ。世界の不思議とおかしみ、作家としての覚悟、言葉への懐疑と信頼、学生時代の思い出、父と娘の関係、コミュニケーションへの違和感……。身近な出来事から世界をめぐる思索まで、いま最も端正な文章をつむぐ新鋭の初めてのエッセイ集。『人のセックスを笑うな』での鮮烈なデビューから現在にいたるまで、執筆した全エッセイを収録。朝日新聞土曜「be」連載の単行本化。
山崎ナオコーラさんの本です。
先日読んだエッセイがなかなか良かったので、ずっと敬遠していたこのエッセイを読んでみようと思い立ったのでした。
I 指先からソーダ
II 書評/解説
III そのほかのエッセイ
ナオコーラさんは幼い頃から作家になる、と決めていて、文藝賞3度目の投稿で受賞してデビューしたそうで。
昔から本を読む事が好きで、そして人と関わる事を避けて生きてきた変わり者だったようです。
ただ、それが大人になるにつれてどんどん丸くなっていったこと、恋愛経験含む様々な経験を文章化して一つの物語にしていくこと、それが誰にもできない、ナオコーラさんにしかできない小説、文章であること。
そういう自然体な姿を見る事ができる一冊でした。
ナオコーラさんの作品には好き嫌いが個人的にあるのですが、エッセイを読んだら、ナオコーラさんのキャラクターというか人となりに惚れたかも。