No-music.No-life

ヤフーblogから移行しました。

レベッカのお買いもの日記1

イメージ 1
 
レベッカは、金融情報誌『サクセスフル・セイヴィング』の新人ジャーナリスト(いちおうね)。かしこいお金の使いかたについて記事を書くのが、日々のお仕事。にもかかわらず…彼女のあらゆる悩みを一瞬にして忘れさせる大好きな趣味は、なんと「お買いもの」!うまくいかない転職活動、つづかない恋愛、貯まらないお金―すべてを忘れるために、「いけない、いけない」と思いながらも、ふくらんでいくのはカード返済額と言い訳の数ばかり。そんなレベッカの唯一心なごむひとときは…なんといってもやっぱり「お買いもの」!


ソフィー・キンセラさんの本です。
訳は飛田野裕子さん、イラストはおおたうにさんです。
 
上司に借りた本の中の1冊。
表紙とタイトルから、お買いもの中毒の作者のくだらないエッセイ本だろうと勝手に思いこみ、小説であることにびっくりした次第です。
そして、思っていたより面白く読めた事に驚きです。
 
親の借金問題で苦労させられた身としては、友達や自分に関わる人間の中にこんな浪費癖借金が膨らんでも楽観視しているような人がいたら、絶対近づきたくないですが(笑)
 
この主人公のレベッカ
気付いたら、「必要なもの」と思いきった瞬間、凄い勢いでお買いものをしてしまう癖があるのです。
カード上限額を越え、負債が膨らみ督促状が来ても通知を無視しちゃうつわもの。
ここまで借金が膨らんでも、カード支払いができることがありえないと思う設定ではあるのですが、悲観的になることのないレベッカが、どうも憎めない。
どころか、何だか愛敬があるように思えて不思議でした。
 
膨らむ借金に目をつぶって買物を続ける一方、内職をしたり復職のバイトをしたり、好きでもない資産家の男の人と玉の輿に乗ってみようと頑張ってみたり、節約をしては失敗し、転職も詐称した履歴書に書いた事が活かされず失敗し、一向に負債額は減らない。
しかしいつの間にか物事は少しずつレベッカに味方し始める不思議・・・。
 
いや、他人事だと思って読むと楽しいものですね。
当事者や関係者はたまったものではないという感じなのでしょうが。
 
調べたら7冊くらいシリーズが出ているようで。
このシリーズ、数冊なら良いけど最新刊とかネタ切れになってそうな気がするんですがどうなんでしょう。
機会があったら続きも読んでみたいです。