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ブタがいた教室

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6年2組を担任することになった新米教師の星は、食べることを前提として子ブタを飼うことをクラスの生徒たちに提案する。校長先生にも相談し、卒業までの1年間26人の生徒が子ブタの面倒を交代でみることになる。最初は戸惑っていた子どもたちも、“Pちゃん”と名付けた子ブタを次第にかわいがるようになり……。


監督:前田哲


映画館で観たいなあと思いながら、観る機会を逃してそのままになっていた映画でした。
地上波で放送するということで、録画していたものをようやく観る事ができました。
 
メインの出演者以外、ほとんど知らない俳優さんばかりです。
6年2組のクラスの子達も、無駄に演技の上手い子役を使っていない事がとても良いと思いました。
 
妻夫木君は若き新任教師の役ですが、あくまで主役は子どもたち。
目立ちすぎず、けれども子供たちをサポートする役どころが合っていました。
 
実際は、結局食べないという結論になったと聞いたような気がするのだけれど・・・・映画とは違うのかな?
 
私は物凄く偏食で、肉もあまり好きではないのでよく残します。
いただきます、なんてほとんど言ってないし。
 
6年生にしてはやけに素直過ぎるかな、という気もするけれど、皆で協力して生き物を育て、そして最終的に愛着が湧いた頃に「食べる」か「食べない」のかの結論を出さなければならないとなったら、真剣に命と向き合うきっかけにはなるのかもしれないな。
 
台本ではない、へたくそだけれども真剣な子供たちの討論シーン。
一人一人のシーンが丁寧に撮られているから、凄くリアルに迫ってきます。
 
豚なんて臭いし世話なんて絶対大変そう。
・・・と他人事のように思っているのに、最終的にはPちゃんんはどうなってしまうの?とハラハラしてしまいます。
 
結果がどうであれ、この命の授業は正解だったと私は思いました。
 
ドキュメンタリー放送は観ていなかったのですが、この映画もなかなか胸に迫るものがあったなあと思います。
ただ、結局結論が出るまでは討論シーンが多かったりするので、若干中だるみな感じはあるかな。
 
演出とはいえ、小屋を抜け出して6年2組のクラスメイト達がいるところにトコトコ歩いていくPちゃんがいじらしく、可愛かったです。