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たまゆら

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あの人に逢いたい、もう一度――。ここから人の世が尽き、山が始まる。そんな境界の家に暮らす老夫婦の元へ、ある日一人の娘が辿り着いた。山に消えた少年を追っていると言うが……。狂おしい思いにとらわれ、呼ばれるように山へ入った二組の男女が見たものは――。『バッテリー』の著者が描く切なさと恐ろしさに満ちた物語。


あさのあつこさんの本です。
 
なんかタイトルが似てるなあと思っていた、以前あさのさんが発表している「ぬばたま」
そのイメージで読み始めたので、ホラーだとばかり思っていましたが・・・
 
老婆と娘。
老いたものと若さをみなぎらせた若者の、それぞれの視点から物語が始まります。
 
最初、老婆サイドの話が現代が舞台だと思っていなくて、急に現代なんだと気付いてから物語に入って行けるまでに物凄く時間がかかりました。
また、こういう昔の時代背景を舞台にした、他のあさのさんの作品とも雰囲気が似ていて、そして何より読みにくくてなかなかページが進まなかったのが残念でした。
 
何だか結局、伝えたかった事は何だったのだろう?と疑問に思うような話で・・・可もなく不可もなく、なのですが・・・ちょっと残念でした。