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悪の教典 下

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高校を襲う、血塗られた恐怖の一夜。極限状態での生への渇望が魂を貪りつくしていく。風雲急をつげる超弩級のエンタテインメント。


貴志祐介さんの本です。

読み終わりました…
ぶ厚い上下巻でしたが、読みやすく字も大きめなので、思ってたより時間がかからずに読めたのですが…

完結したのに終わっていない、そんな結末にぞっとしてしまいました。

この学校、どんだけ変な先生がいるんだ…と呆れつつ、極めつけが、担任を持つクラス全員と一部先生の惨殺をしようとする主人公の異常さ…

殺し合いならぬ、一方的な殺人の展開には呆気に取られ、何とも嫌な気分になるのでした。

やはり、予想した通り、キーになる生徒が主人公を追い詰めたものの…
いつ殺されるともわからない恐怖にうち震える結末には薄ら寒さを覚えました。

個人的には、カラスの相棒が主人公を殺すとか、何かしら仕返ししてくれないかと思っていたのですが…そんな上手い展開にはなりませんでしたね。


感情がない人間の殺戮が現実にあったとしたら、大量殺人もありえるのかもしれない、とぞっとしました。

ともあれ、貴志さんは全てがこういう作風ではないらしいので、読みやすかった事もあり、機会があれば他の作品も読んでみたいと思います。