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ドラえもん短歌

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ぼくたちみんなの共通語=「ドラえもん」の仲間たちや、ひみつ道具を詠み込んで作る歌、それが、「ドラえもん短歌」。若者に圧倒的支持を受ける歌人枡野浩一の呼びかけに、全国から続々と寄せられた、傑作の数々。「ドラえもん」×「短歌」という言葉のひみつ道具を駆使し、みんなの今の想いを詰め込んだ、待望の文庫決定版。


枡野浩一さんの本です。

書店で文庫化したこの本を見て、思わず立ち読みしていました。
パラパラめくってみたところ、ドラえもんにまつわる短歌がずらずら。

ブログに投稿された一般の方からの沢山の短歌を、枡野さん選で紹介している一冊。
この短歌が、秀逸です。

ドラえもんが感動の涙を誘う要素なのか、それとも選ばれた短歌が素晴らしいからなのか…
気づいたら涙がじわりと滲んでいるこの不思議!


行きたいと
思う気持ちが
足りなくて
どこでもドアを
使えなかった
/志井一さん作


自転車で
君を家まで
送ってた
どこでもドアが
なくてよかった
/仁尾智さん作


恋愛の短歌が、何故かドラちゃんが絡むと泣けてくるのは何故でしょう?


俳句と違い、季語がいらず、五・七・五・七・七で自由に作る詩のことを短歌というそうです。
大好きなドラえもんの漫画、挿絵があったり、素敵な一冊になっています。

ここで私も一句。
「悔し泣き
枕を濡らす
そんな夜
ねえドラえもん
来てくれないの?」

補足:涙で枕を濡らした夜は、誰かに傍にいてほしい。その誰かがドラえもんだったら良いのに…と思いつつ、誰も来ない現実かな(笑)