No-music.No-life

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空色バトン

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おバカな高3男子、オレのおかんの人生が突然終了。地味だったおかんの通夜に、学級委員とギャグ要員と女王様といった感じの、個性豊かなおばさん3人組がやってきた。小学生の頃からの友達でマンガの同好会を作っていたという、オレの知らないおかんの青春――。同好会の4人を中心に、それぞれの人生を送りつつ、少女期に抱いた想いを次世代に繋げていく物語。


笹生陽子さんの最新刊?かな。
 
久しぶりに笹生さんの新作が届きました。書店で発売しているのを見て、慌てて予約。
 
やっぱり笹生さんの描く物語、大好きだな―。
シンプルなのに、何処かほんわりとした温かい余韻を残してくれる。
 
お得意の中高生を語り手にした作品から、母親や母の友人達の学生時代を、それぞれ別の人物が語っていく連作短編。
 
色と絵がモチーフになっていて、美術センスと絵心が全くなかった私はちょっとばかしうらやましくなってしまったりして。
 
ちなみに、私の妹はしょっちゅう絵画コンクールで入賞していましたが、私はからきしでした。
何故か毎年夏休みには、似たような緑溢れる風景画(ある意味一番難しいだろうに!)を題材に選んでしまい、挫折して母親に書いてもらうという(!)強行作戦に出ていたのでした。
秋の写生会の時も、近辺の神社が多いのですが・・・何故かいつも同じ構図を無意識に選んでおり、3年間同じような絵が出来上がっている、というどうしようもなさでありました。
 
 
笹生さんの作品は、とにかく読みやすい。
気負わないで読めるので、酷評した「桑潟准教授の~」が3日間くらい読むのに時間がかかったことが嘘のように、もう読み終わってしまいました。