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白銀の鉄路 会津~奥只見追跡行

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きっかけは、些細な違和感だった。
吹雪に閉ざされたJR只見線を舞台に、新米女刑事とベテラン警部が奔走(ほんそう)!
「あの二人は、本当の夫婦ではありませんね…」ベテラン警部・藤之木秀夫(ふじのきひでお)の言葉に新米刑事の三尋由香里(みつひろゆかり)は驚いた。猪苗代(いなわしろ)湖畔で発生した心中事件の再捜査の過程で「AIZUマウントエクスプレス」に乗り換えた二人。退官間際の藤之木がその車中で偶然接触した老夫婦に対して感じた些細(ささい)な違和感が、やがて猪苗代湖夫婦心中、北千住(きたせんじゅ)夫婦焼死事件と結びついていく!


永嶋恵美さんの本です。

永嶋作品は何作か読んで来ましたが、これまた今までとは系統が違う鉄道ミステリという事で、どんなもんだろう?と読んでみました。

あ、意外と楽しめるぞ。
というのが私の感想でした。

時刻表が出てきたり、ローカルな鉄道の名前が出てきたり、マニアでも何でもない私には敷居が高いかな?と思いましたがそんな事はありませんでした。

永嶋さんの読みやすい文章と、何より主要キャラのコンビ、三尋と藤之木の味のある好感の持てるキャラクターだったのが大きいと思います。
個人的に好きな福島が舞台だし、事件のテーマとなった題材も現実的に起こりうると想定できるだけに妙にリアル。

なかなか楽しめました。
永嶋さんも全制覇したいなあ。