No-music.No-life

ヤフーblogから移行しました。

図書館危機 図書館戦争シリーズ③

イメージ 1
 
正化32年の秋、同期の手塚光の兄から「王子様」の正体を告げられ、郁はどうしていいかわからなくなり……。一方、玄田竜助隊長のもとには、『週刊新世相』記者・折口マキから出版事情の相談が来ていた――

有川浩さんの、「図書館戦争」シリーズ第三弾。
ここまで来ると、大分スムーズに読む事ができるようになってきます。
 
とにかく図書館シリーズは一人一人のキャラが個性豊かで、良い意味で印象に残るので各々のキャラクターを丁寧に描いてくれるので非常に興味深く読めます。
 
今回は特に玄田と折口の関係が凄く良いんですよね。
良い大人になって、お互い嫌いになって別れた訳ではないけれども結婚することもなく、だけどお互いに大切な存在として認めている。
ここまで来るには相応の年齢や経験を積まないと至れないだろうな、という究極の愛の形ですよね(笑)
 
そして手塚と柴崎の関係も少しだけれど前進。
隙を全く見せない柴崎がふと手塚に見せた弱い部分。
普段の完璧な柴崎を知っている読者は、そのギャップにきゅんとしてしまうでしょう。
 
郁と堂上の関係もちょっとずつ変化している様子。
 
今回は特に、本を守るために「武器を持って」戦わなければいけないという境遇にはっと気付かされました。
今までそういった側面はあまり見えてこなかったけれど、本を守るということにかけて、誰かが負傷し、血を流してまで守らなければいけないこの状態に郁が壁に立ちふさがるのです。
 
最後の章では、何だか涙が滲んできてしまいました。
シリーズも次で最終巻。
そういえば6/23発売予定だったはず。
あまり間を空けずに読めるのは嬉しいことですね。
 
何だか眠くて感想がぐだぐだですが、今回も楽しく読む事ができました。