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七人の敵がいる

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ワーキングマザーのPTA奮闘小説

育児と仕事を何とか両立してきた、ワーキングマザーの陽子。息子の小学校入学で少しはラクになるかと思いきや、PTA・学童父母会・地域子供会などに悲鳴を上げる、想像以上に大変な日々が幕を開けた……。
●入学早々、初の保護者会はPTA役員決めの修羅場に。空気を読めない陽子は、早速敵を作ってしまう。ああ、永遠に埋まらぬ専業主婦と兼業主婦の溝…「女は女の敵である」
●仕事と子育ての両立に不可欠な、義母のサポート。“孫のためなら”の影に押しやられた本音は不満だらけ!?「義母義家族は敵である」
●夫は結局、家事も育児も“他人事”。保護者会も母親の姿ばかり。働く母親にできて働く父親にできないことなんて、ないはずなのに…「当然夫も敵である」
その他、わが子や先生、さらにはPTA会長に戦いを挑む!?笑いあり、涙あり、前代未聞の痛快ノンストップ・エンターテインメント!


加納朋子さんの本です。

うわー面白かった!
もう最初から持ってかれましたね。
最初から最後まで面白かったです。

気が強くてやり手のキャリアウーマン。一児の子持ち、きつめの美人と言われる陽子が主人公。
小学校入学を機に、PTAを始めとする数々の面倒な事をこなさなければならなくなった陽子。
持ち前の強気な性格から、一気にクラス中の母親たちを敵に回してしまう冒頭から、なんだかんだと面倒な集まりや会議をこなしていく陽子。

義母との関係、母親、近所、子供会、自治会、少年団など…
子供を持つという苦労や大変さに改めて気づかされました。
また、こんなのが待っているなら子供を持つのはちょっと…
と敬遠してしまいそうなくらい、いくつになっても女は陰湿で巧妙で怖い生き物であります。

仕事ができる女性の上司の下で働く機会がありました。
今でも私の憧れですが、仕事だけでも男尊女卑、差別や女性にとって仕事のしにくい環境で苦労も人一倍されているのを見てきました。
ここに子育て、更にPTAの集まりや仕事が入ってきたら、確かにやってられないでしょう…。

陽子の強さ、男らしさ(笑)がとにかく恰好良い。
確かに相手を敵に回してばかりだったとしても、こんな人が作った会社ならついていきたくなります。

とても面白かったです。
惜しむらくは、いつか子供ができてPTAなんかに苦しめられたら、そんな時に読んだらもっと楽しめたんじゃないかなって事ですかね。

4.5