スーサ

 

夢見がちで、「フシギちゃん」と呼ばれている歩美の友人は智香だけだった。事故で急逝した智香に一目会いたいと願う歩美。かつて智香の祖母が語った、この世のあらゆるものを売り買いするという幻の商人”スーサ”に依頼し、智香にあって話したいと強く願う。 深夜スーサは現れた。漆黒の髪と銀色に右目を持ち、時空を超えてあらゆる世界を行き来する商人。スーサは歩美の長い黒髪と交換に取引を承諾し、歩美の冒険が始まった。

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あさのあつこさんの本です。

これは、シリーズなんでしょうか？単発もの？
一冊で完結したと言えばしているけど、続けようと思えば続けられる感じではありますね。


人が望む品を用意する代わりに、数日分の命、首、髪など様々なものをいただく取引をする商人・スーサ。

時空を越え、突如現れるスーサに取引を持ち掛けられた人間達は…。


面白かったです。
スーサの飄々とした感じが非常に私好みでした。
第一話は短い話ですが、短いながらも起承転結がしっかりしているので引きつけられましたが、第二話が無駄に話を延ばしている印象を受けたりして。
面白いんですが、それは省いても良かったんじゃない？と。

歩美が欲したものを得るための長い旅。
若干中弛みな感じがしました。
ただ、スーサという不思議な存在はとても良いです。
続編があるなら読みたいなあと思いますし。

しかし早くNO6を完結して欲しい。アニメ化も決まりましたしね。

それにしても、あさのさんは引き出しが多いなあ。
本当に凄い作家さんだなあと、しみじみ。