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龍臥亭幻想㊤

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幻想の霧が龍臥亭を覆う。
巨匠・島田荘司渾身のロマネスク本格の傑作!

石岡和己、犬坊里美、そして加納通子――。雪に閉ざされた龍臥邸に、八年前のあの事件の関係者が、再び集まった。雪中から発見された行き倒れの死体と、衆人環視の神社から、神隠しのように消えた巫子の謎! 貝繁村に伝わる「森孝魔王」の伝説との不思議な符合は、何を意味するのか!
幻想の龍臥亭事件が、いま、その幕を開ける!


島田荘司さんの本です。
 
「龍臥亭事件」の続編。
あの事件で生き残った登場人物達が再集結したお話であります。
 
江戸時代が終了し明治初期の頃?の過去の話から始まり、現在の石岡君達の話と、失踪した女性の話が絡みます。
それにしてもこの村は物騒な過去の事件や言い伝えがごろごろありますねえ。
生き残った人物が基本的には、カラっとして良い人達だから救われるけれども、戸田睦男の事件といい、今回の言い伝えというか昔話も結構残虐性がありますよね。
 
上巻では全く御手洗潔の名前自体も出てこないのですが、異邦の騎士を彷彿とさせる出来事もあったり、石岡君が青年を引きとめるシーンでは急に目頭が熱くなりました。
 
そうそう。
今回はもう一つの吉敷シリーズとも絡みがあるようで、そして全く期待していなかったのですが、御手洗が登場するよう!
龍臥亭事件の時は遠隔で事件解決のヒントを与えてくれただけだったので、これは予想外!
下巻は明日から読みます。楽しみです!