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赤い指

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少女の遺体が住宅街で発見された。捜査上に浮かんだ平凡な家族。一体どんな悪夢が彼等を狂わせたのか。「この家には、隠されている真実がある。それはこの家の中で、彼等自身の手によって明かされなければならない」。刑事・加賀恭一郎の謎めいた言葉の意味は?家族のあり方を問う直木賞受賞後第一作。


東野圭吾さんの本です。
 
上司が「新参者」を貸してくれたのですが、それを読む前にこちらをと追加で借りた本。
薄くて字も大きめで読みやすかったのですぐ読めちゃいました。
 
加賀恭一郎シリーズは、多分一回くらい短編で読んだ記憶があるような気がするんですけど・・・改めてちゃんと読んだのはこれが初めてではないかと。
 
幼い少女を殺した息子。
息子の犯行を隠蔽しようとする父と母。
痴呆の祖母を抱える平凡な一家の歯車は狂いはじめる――


ミステリと思って読んでいると、最後でうってきます。
人情味溢れる意外な展開にぐっときます。
 
それにしても、
子どもを持つと言う事は、子どもが犯罪の被害者になるかもしれない心配だけではなく、加害者になるという心配もしなければいけないということ。
もし自分の子供が犯罪を犯した側に立ったら・・・・
そう考えると、この父と母の考えた隠ぺい工作も頷いてしまいそうになる。
いや、それはいけないと分かってはいるのだけれど。
 
さて、「新参者」を読む前に、図書館で借りて返却期限が迫ってきている島田荘司さんの「眩暈」を読もう。
さっき少し読んだら、字の小ささ&あまりの分厚さに途方に暮れかけました・・・
御手洗潔シリーズなので楽しく読める事を期待!
・・・・そうしないと、読み切れないような圧倒的な分厚さと威圧感ですから(笑)