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スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎003

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ここでしか味わうことのできない濃厚な「謎」の時間をどうぞ。厳選されたアンソロジー、第3弾のミステリー・ブレンダーは読書人、恩田陸。一九七二年、一九八二年、一九九二年の3年間より、8つの短編を収録。30年の年月が、作家を、小説を、どう進化させていったのか。あなたに約束された至福のとき


今回は恩田陸さんをブレンダーに迎えての一冊。
今まで読んできた中で、ほとんど外れがなかった気がします。
 
少なくとも、「死者の電話」~「アメリカ・アイス」(←これは単純に外国人主人公、外国が舞台っていうだけで苦手だったが、内容としては面白かった)まで面白く読めましたからね。
 
特に仁木悦子さんの「一匹や二匹」は面白かったなあ。
この作品が好きな人は、宮部みゆきさんの「ステップファザー・ステップ」もお薦めしたい、と恩田さんが言っていらっしゃる通り、確かに通じるものがあるなあと思いました。
巻末で収録作品が気に入った方は、この作品もきっと面白いと思うだろうと、恩田さん選の作品が紹介されているのも嬉しいところです。
 
それにしても、読書家の恩田さん。
流石のセレクトです。
アンソロジーって外れが多いですけど、収録作の3分の2以上が面白かったので、読む価値あり!
ラストで「ははあ!」と思わずうなってしまう秀逸なミステリばかりですよ。