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時空の彼方へ ―光と闇の旅人II―

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舞台は、いよいよ江戸へ――。
母とふたり、貧しいながらも平穏無事に暮らしていた少女・おゆきの周囲に、不思議な出来事が続出する。長屋での変死事件に続き、仕立師として働く母の得意先である商家でも、おゆきと同年代の娘の様子がおかしいという。そんななか、母の口から、自らの特殊な出自を聞いた彼女は……。
江戸時代と現代――時空を超えて繰り広げられる青春エンターテイメント・シリーズ、待望の第2弾!


あさのあつこさんの本です。
装丁は、ワカマツカオリさんが担当。

 
「時空ハンターYUKI」シリーズを改題して、装いも新たに文庫として発売したのは、良い事だと思います。
 
これを児童小説としてだけしか発表していなくて、それ故に手に取る人が少なくなっているとしたらとても勿体ない。
最近注目のワカマツカオリさんの素敵な装丁と、手に取りやすい文庫になると、大人の読者も大分手に取りやすくなっているかと。
 
欲を言うなら、今回の回では全く1巻に出てきた登場人物が出てこないので(猫のおゆきの過去を語る回なので)、前回の話がどういうのだったかを思い出せないという難点があるのです。
で、実際ページ数的にも少ないので、一冊の本として大人向けに再発売してくれても良いんじゃないか?と思うくらい。
 
だって、内容はとても面白いんです。
ほんと児童小説の枠にとどめておくには惜しいくらい。
 
あさのさんが描く少女達は生き生きしています。それは現代の子でも、江戸時代の子でも。
 
本当にあさのさんは一体どれだけの引き出しを持っているんですかね。
色々なジャンルの作品を執筆して、そのどれもが面白いっていう。
 
 
本編を読んで、1巻の内容を忘れてしまった人でも、親切に巻末の解説にて説明があるのでほっとします(笑)
3巻で完結?っぽいですね。
さて、二人のゆきはどうなるのやら。