御手洗潔の一声が、事件のすべてをくつがえす!シリーズ書き下ろし最新作。腹を引き裂かれ死んでいた女―しかし逮捕された“容疑者”には決定的な物証と絶対のアリバイ、なにもかも辻褄が合わない…。シリーズ中編「山手の幽霊」を併録。
島田荘司さんの「御手洗」シリーズです。
島田荘司さんの「御手洗」シリーズです。
大分制覇してきたような。
気のせい？
中編２篇を収録した本作。
表題作は御手洗は電話ごしでしか登場しません。
御手洗ファンとしては、物足りないし、寂しいんですよね。
主人公不在のまま物語が進行して、完結しちゃうみたいな感じで。
「山手の幽霊」では、御手洗がまだ横浜にいた頃の話なので、石岡君とコンビで事件を解決していきます。
相変わらず全く事件の全容を理解していない石岡君に苛立つ御手洗、私も全く分からないまま読み進めている石岡君と同じ立場なので、御手洗が鮮やかに事件を解決していく様を眩しいような気持ちで読んでいたりします。
やっぱり石岡君とコンビで各地を飛び回っている御手洗の方が生き生きしているような気がします。
外国に行ってしまった御手洗はとても忙しそうで、石岡君との会話もままならない感じですからね。
もう日本に戻ってくることはないんでしょうかね・・・。
それはそれで寂しいですね。
